ユーフォリア(非現実的幸福感)と呼びたい雰囲気でした。6月末のレクチャー・コンサートが終わった後のことです。演奏した皆さんも、聴く側に廻った皆さんも、口々に「良かった」、「5月のフェスティヴァル・コンサートより良かった」、「いや、今までで一番良かった」という声まであって、皆一様に“幸福”でした。
ところが、後日、聴衆の一人から、レクチャーが難しくて長すぎた、合唱のバランスが悪かった、というような辛口の批評があった、ということを耳にしました。この批評を聞いて、コンサートそのものの評価は変わりませんでしたが、あのコンサートが「とても良かった」と評価した大勢の人たちの思いは何だったのか、ということを改めて考え直すことができました。
* * *
何であれ、善し悪しを判断するためには基準が必要です。音楽の演奏の場合は、音程やテンポという客観的な判断基準があって、音が外れていたり、テンポが定まっていなければ始まりません。しかし、果たしてこのような客観的な基準だけで、音楽の善し悪しを判断することができるのでしょうか。
まして、バッハの森がテーマにしている、バロック教会音楽となると、ラテン語やドイツ語の歌詞と共に、その音楽が何を語っているのか“理解”しなければ、本当に判断することはできません。しかも、この種の音楽が持っている、この世を越えた世界に対する憧れを表現するアフェクト(情緒)に、ある種の共感を覚えない限り、結局、何のことか分かりません。だから、理解も共感もなしに聴くと、聴こえてくるのは音程とテンポだけになってしまいす。要するに聴く準備が必要な音楽なのです。
こんなことを言うと、とても分かりそうもない難しい音楽だ、と思われそうです。しかし諦めないでください。誰でも、聴く気にさえなれば、言葉や知識を越えて音楽が語りかけてくる何かを“感じる”ことはできるはずですから。これが音楽の不思議な力です。
* * *
それにしても、あのユーフォリアは何だったのでしょうか。ただの自己陶酔だったのでしょうか。
コンサートでは、信仰告白をする詩篇の交唱、ミサ曲から「クレドー(我、信ず)」の合唱、レクチャーを挟んで、そのドイツ語訳コラール「我らみな信ず、ひとりの神」のハンドベルと合唱とオルガンによる交互演奏、参加者全員のコラ−ル斉唱、そして最後に、このコラールに基づくバッハのオルガン編曲(BWV 680)という曲目が順を追って演奏されました。
最後のオルガン曲は、これまで多くのオルガニストの演奏を何度も聴いたことがある名曲ですが、これだけ準備を積み重ねた後のクライマックスとして聴いたのは初めてでした。明らかに、このようなプログラムの中で高揚していったオルガニストは、この音楽が訴えるアフェクトを力強く伝える演奏によって、コンサートを締めくくってくれました。
他方、このオルガン演奏を聴いた人たちも、十分に準備を積み重ねながら高揚感を高めていました。その直前にこのコラールを合唱で歌い、ハンドベルで演奏し、参加者全員と一緒に斉唱し、その上、それまで合唱練習のたびに聞いた部分的な説明を総括したレクチャーによって、理解を深めていたのです。
このように、あのときオルガニストと聴き手は、一緒に準備しながら高揚感を高めていきました。そのため、バッハのオルガン曲が響いたとき、演奏者と聴き手の心は一つになったのです。そして、終わりよければすべて良し。コンサート全体が「とても良かった」という思いに満たされて、全員が“幸福”になりました。
ちなみに、このコンサートの演奏者は16人、聴衆も16人、合計32人でした。バッハの森の奏楽堂には、あと20人から30人の席があります。このような“幸福”を味わいたい方なら、演奏者側でも聴き手側でも、どなたでも歓迎します。本当に楽しいですよ。(石田友雄)
夜が徐々に短くなり、昼が徐々に長くなって、遂に昼と夜が同じ長さになる日を春分と呼びます。古来、人々は、春分に神秘的な太陽の勝利を感じ、春分前後にその年の幸いを神々に願う風習を守ってきました。
ユダヤ人は、春分後の最初の満月の晩に、過ぎ越し祭を祝います。この祭りは、エジプトで奴隷だった先祖が、疫病神から幼な児の命を守るため、代わって犠牲となる小羊の血を家の入り口に塗って、疫病神が過ぎ越すのを待った、という故事に由来します。
キリスト教徒は、春分後の満月の後の最初の日曜日に、過ぎ越しの犠牲の小羊に代わって、十字架の上で血を流したイェス・キリストが、死に打ち勝って復活したことを記念する復活祭を祝います。このように、世界各地の人々は、昼が夜に、光が闇に、命が死にとって代わる春分を記念して、春の大祭を祝ってきました。
教会の暦によると、復活祭後第2の日曜日はミゼリコルディアス・ドミニ(主の憐れみ)と呼ばれます。その出典、詩篇33篇5節、「大地は主の憐れみに満ち溢れたり」は、新緑が野山を覆い、新しい命があちこちで育っている春たけなわの自然界をイメージさせます。本日の教会音楽コンサートでは、この日曜日のためにバッハが作曲したカンタータ(BWV 112)を演奏しますが、これはこの日の福音書に従って、羊飼い(イェス・キリスト)と羊の群れ(信徒)の関係を描いた音楽です。
このカンタータは、詩篇23篇に基づくコラールの歌詞を借用したカンタータで、次のように始まります。
いかにも「主の憐れみ」の日曜日にふさわしい情景が目に浮かぶではありませんか。青々と牧草が生い茂る牧場で、安心して牧草を食べる羊の群れ。必要なものは何一つ不足していない、満ち足りた穏やかな風景です。ただし、この牧場の平和は、「誠実な羊飼い」によって守れらているのです。
ここで、先程ご一緒に歌ったコラールの旋律を思い出してください。これは、「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」、ドイツ語で“Allein Gott in der Hoh sei Ehr”という歌詞で知られている旋律です。このコラールは、ラテン・ミサの初めに、「キリエ」に続いて歌われる「グローリア」を、ドイツ語に翻訳した教会歌です。ですから、これから演奏するコラール・カンタータは、「いと高き所にいます神にのみ栄光あれ」の旋律を通して、「グローリア」とそのドイツ語訳のコラールを融合し、歌詞の意味を拡大しているのです。「グローリア」は次の有名な言葉で始まります。
そのドイツ語訳コラールは次のように歌い出します。
一言で言えば、「天に栄光、地に平和」という歌詞です。この歌詞とコラール、「主はわが誠実なる牧者」を重ね合わせてみると、牧草が生い茂り、何一つ不足するものがない牧場で、安心して牧草を食べる羊の群れ。言うまでもなく、地に平和がある状況です。
平和というと、私たちは、普通、人間同志が仲良くすることだけ考えますが、昔の人たちは、人間同志だけではなく、人間と自然界の平和も問題にしていました。正確には、自然現象が表現している、と彼らが考えた、神々のご機嫌を大変気にしていたのです。例えば、「天気」という日本語の語源は、「天」、すなわち、神様の気分という意味です。一神教の教義を持つ、ユダヤ教徒やキリスト教徒も例外ではありませんでした。災害を惹き起こす大雨や干魃は、神が人間に対して怒っている証拠であり、草が生い茂り、小鳥がのどかにさえずり、大地に命が満ち溢れる野山は、神が人間を憐れみ、恵みを与えてくださった結果なのです。言い換えると、このような幸福な状況は、人と神の間に平和が成立している時だ、と考えたのです。
ですから「グローリア」は、「平和が、みこころに適う人々にあるように」と歌い、同様に「グローリア」を改作したコラールも、「神が私たちを喜んでくださるので、大いな平和が続く」と歌います。
そして、どちらも「栄光あれ」と神を讃美しますが、それは、「主は私の羊飼い」という詩篇作者の告白と同じことを意味します。羊飼いがいなければ、草がある牧場にも水を飲む水場にも行けず、敵から守ってもらえない羊の群れ。そんな羊の群れと同じように、人間は羊飼いのような主がいなければ生きていくことができない、という思いです。そして、主を天の王になぞらえ、王の支配を称賛する「栄光あれ」という言葉で讃美しました。
さらに、この詩篇に基づいてコラールを作詞した詩人は、この日の福音書によって、この羊飼いは命がけで羊の群れを守る「誠実な羊飼い」だと歌いました。こうなると、この羊飼いの行為には「支配」と言うより「恵み」とか「憐れみ」という言葉が相応しくなります。実際、「グローリア」が「あなたの栄光に感謝する」と歌うとき、「栄光」と「憐れみ」は同義語です。
以上、説明してまいりました歌詞は、いずれも、自然現象に神々のご機嫌を発見した昔の人々の世界観に基づく表現です。しかし、もはや人間は、大雨や干魃が神々のご機嫌と関係あるとは、考えなくなりました。むしろ、災害を惹き起こす自然現象と対決し、神々に憐れみを乞う代わりに、科学技術によってそれを克服してきました。言い換えれば、人間は、自分に都合が悪い自然と戦争をしてきたのです。
その結果、人間は自然に勝ったでしょうか。勝ったように見えたとき、自然を破壊してしまったことに気づきました。そして、近い将来、地球に住む場所がなくなるのではないかと、恐れ始めたのです。状況は危機的です。それでも、自然と平和な関係を回復することも、人間同志が平和に暮らすことも、どうしたら実現できるか、いまだに誰にも分かっていません。
では、「主はわが牧者」と歌った昔の人たちは、平和を満喫していたのでしょうか。いいえ、容易に実現できない平和を探し求め、主が自分の羊飼いなら、自分は羊の群れのように平和に暮らせるのに、と天に向かって叫び声を上げたのではないでしょうか。
彼らの歌声と声を合わせてみませんか。多分、私たちには、彼らが見ていた主なる神の姿は見えないでしょう。それでも、自分が他者によって守られて生きている、という思いで響き合うことができれば、平和を回復するきっかけが見つかるかもしれません。(石田友雄)
昨年の夏、夕食の買い物に行ったジャスコで、思わず「先生」と声を掛けてしまった。8ヶ月ぶりの石田先生御夫妻との偶然の再会。運の尽きだったか、始まりだったか分からないが、これを切っ掛けに、しばらく御無沙汰していたバッハの森で再び学ぶことになった。
そもそも日曜の礼拝で拙いオルガンを弾いていた私は、どうにかしてオルガンが上手になりたいという願いから、藁をも掴む思いでバッハの森の門を敲いたのである。その時はバロック音楽のバの字も知らなかった。そう言えば、ここはバロック最高の音楽家の名前を冠した「バッハの森」、ということを思い出しても後の祭り。「パイプオルガン教室」ではコラールに基づく前奏曲や変奏曲、「宗教音楽セミナー」と「コラールとカンタータ(JSB)」ではカンタータ、「コラール研究会」ではコラールの出典と歌詞をドイツ語で学んだ。
これらの研究会では、初めて出会うことばかり。大学で履修したはずのドイツ語も、四半世紀過ぎるとほとんど頭に残っていない。ラテン語に至ってはチンプンカンプン。一番ショックだったのは、身近な存在だと思っていた聖書と讃美歌が、実はよく知らなかったことだ。聖書の知識は曖昧、オルガンは単に雰囲気で弾いていたことが分かって恥ずかしくなった。石の上にも三年、と決心して学び始めたのだが、一年たった頃、遠くに住む両親の介護の問題が起こり、残念ながら学びを中断しなければならなくなった。
最初に述べたような出来事があって、幸いバッハの森における学びを再開してから一年たってみると、不思議なことに、初めはどれもこれも同じに聞こえていたコラールのメロディーが歌詞と共に生き生きと聞こえ始めた。そうなると、オルガンも楽な気持ちで弾けるようになった。カンタータについては、音楽の美しさと共に、歌詞と音楽の息の合ったコラボレーションに驚く。楽譜を見ながら、バッハが意図したと思われることを、謎解きのように探る作業はとても楽しい。こうして、いつの間にかバッハの世界に浸れるようになっていた。
ドイツ語とラテン語には相変わらず悩まされている。溜息をつきながら、ドイツ語の辞書を繰っている私に息子が言った。「何でその年になって苦労して勉強してんねん?」「本物に出会えた楽しさよ」と私。舞い戻って来た理由はこの辺にあるようだ。(つくば市 安西文子)
* * *
集会回数・参加者延べ人数 (2005.4.1〜2006.3.31)
学習コース | 回数 | 延人数 |
宗教音楽研究会 → キリスト教文化入門 |
7 | 47 |
カンタータ入門 | 6 | 75 |
コラール研究会 | 6 | 31 |
教養講座:聖書を読む → 入門講座:聖書と歴史 |
33 | 217 |
バロック教会音楽研究会 → 宗教音楽セミナー |
18 | 198 |
宗教詩を読む | 12 | 111 |
バッハの森クワイア(混声合唱) | 34 | 595 |
声楽アンサンブル | 33 | 382 |
バッハの森ハンドベルクワイア | 34 | 281 |
パイプオルガン入門コース | 28 | 98 |
パイプオルガン教室 | 50 | 226 |
声楽教室 | 56 | 169 |
バロック教会音楽ワークショプ | 3日間 | 33 x 3 = 99 |
子供クリスマス・準備会 | 3 | 30 |
クリスマス祝会 | 1 | 32 |
公開プログラム | 回数 | 延人数 |
教養音楽鑑賞シリーズ | 31 | 529 |
コンサート | 7 | 302 |
クリスマス物語 | 1 | 54 |
運営活動 | 回数 | 延人数 |
運営委員会 | 10 | 57 |
理事会・評議員会 | 2 | 21 |
大掃除 | 3 | 27 |
その他 | 回数 | 延人数 |
来訪 | 3 | 6 |
見学 | 1 | 30 |
取材 | 3 | 4 |
計 | 3日間と382回 | 3,621人 |
会員移動(2005年度) 会員数(2006.3.31現在)
入会 | 退会 | 増減 | |
維持会員 | 10 | 29 | ー19 |
賛助会員 | 8 | 3 | + 5 |
計 | 18 | 32 | ー14 |
維持会員 135人
賛助会員 64人
計 199人
* * *
一般会計
収入の部 | 支出の部 | ||
前期繰越 | 1,115 | 管理費 | 3,834 |
基本財産利息 | 1 | 事業費 | 3,074 |
維持・賛助会費 | 1,536 | 建物維持積立 | 581 |
寄付 | 405 | 長期借入金返済 | 360 |
事業収入 | 4,770 | 次期繰越 | 1,659 |
雑収入 | 1,681 | 計 | 9,508 |
計 | 9,508 |
* * *
特別会計(建物維持)
収入の部 | 支出の部 | ||
前期繰越 | 764 | 奏楽堂修繕費 | 460 |
寄付金 | 953 | 次期繰越 | 1,838 |
一般会計繰入 | 581 | 計 | 2,298 |
計 | 2,298 |
* * *
特別会計(地上権)
収入の部 | 支出の部 | ||
前期繰越 | 862 | 次期繰越 | 1,062 |
寄付金 | 200 | 計 | 1,062 |
計 | 1,062 |
長期借入金 36,360
4. 2 来訪 高安秀樹・美佐子氏夫妻(東工大教授)、
伶奈さん、杏奈さん。
4. 7 運営委員会 参加者7名。
4. 29 - 30 クワイア特別練習
フェスティヴァル・コンサートのために、ドイ
ツから、ヤン・エルンスト氏とマインデルト・
ツヴァルト氏を迎えて。参加者21名 + 23名。
4. 30 放送 石田友雄「バベルの塔の物語」宗教の時間
NHK第2放送
5. 3 フェスティヴァル・コンサート 参加者82名。
5. 3 - 5 第11回バロック教会音楽ワークショップ
参加者26名+25名+27名。
5. 5 ワークショップ受講生コンサート 参加者28名。
5. 11 大掃除 参加者4名。
5. 12 運営委員会 参加者7名。
6. 9 運営委員会 参加者6名。
6. 17 理事会・評議員会 財団法人筑波バッハの森文化財団、参加者12名。
6. 25 レクチャー・コンサート「クレドー」 参加者32名。
6. 30 大掃除 参加者6名。
7. 1 - 9. 6 夏期休館
4. 1 第172回 ミサ曲・ロ短調(BWV 232)(5)
“Et in Spiritum sanctum”, “Confiteor”, “Et exspecto” ;
“Sanctus”;オルガン:J. S. バッハ「我らの主、キリスト、ヨルダンへ来たる」、(BWV 685)、住田眞理子。 参加者19名。
4. 8 第173回 ミサ曲・ロ短調(BWV 232)(6)
“Osanna in excelsis”, “Benedictus”, “Agnus Dei”, “Dona nobis pacem”;
オルガン:J. S. バッハ「おぉ、神の小羊、罪なく屠られ」(BWV 618)、西澤節子。
参加者18名。
4. 15 第174回(パルマールム)、カンタータ「天の王よ、歓迎しまつる」(BWV182);
オルガン:J. G. ヴァルター「イェスの受難と痛みと死は」、伊藤香苗。
参加者17名。
4. 22 第175回(復活祭第2祝日)、カンタータ「喜べ、汝ら心たちよ」(BWV66)
オルガン:J. S. バッハ「キリストはよみがえりたまえり」(BWV 627)、石田一子
参加者17名。
5. 13 第176回(クワジモドジェニティ)、カンタータ「イェス・キリストを記憶にとめよ」(BWV 67);
オルガン:J. S. バッハ「輝かしき日、現れたり」(BWV 629)、伊藤香苗。
参加者14名。
5. 20 第177回(ミゼリコルディアス・ドミニ)、カンタータ「汝、イスラエルの牧者よ、聞きたまえ」(BWV104);
オルガン:J. S. バッハ「いと高くいます神にのみ栄光あれ」(BWV717)、金谷尚美
参加者14名。
5. 27 第178回(昇天祭)、カンタータ「キリストの昇天のみを」(BWV128)
オルガン:「いと高くいます神にのみ栄光あれ」(BWV 711)、海東俊恵。
参加者14名。
6. 3 第179回(エクサウディ)、カンタータ「彼らは汝らを追放せん」II (BWV183)、
オルガン:J. S. バッハ「み恵み称えよ、我を助け」(BWV 613)、古屋敷由美子
参加者15名。
6. 10 第180回(聖霊降臨祭第1祝日)、カンタータ「我 を愛す者、彼はわが言葉を守り」(BWV74)
オルガン:D. ブクステフーデ「我に来たれ、と神の子語れり」(BuxWV 201)、石田一子
参加者16名。
6. 17 第181回(三位一体祭)、カンタータ「おぉ、聖なる霊浴と水浴よ」(BWV 165)
オルガン:F. W. ツァハウ「いざ我ら主なる神に感謝を捧げよ」、比留間恵。
参加者15名
カンタータ入門 4. 7/11名、4. 21/14名、5. 12/8名、
5. 26/10名、6. 9/8名。
入門講座:聖書と歴史 4. 7/7名、4. 14/6名、4. 21/8名、
5. 12/5名、5. 19/6名、5. 26 /7名、6. 2/6名、6. 9/5名、
6. 16/6名、6. 23/5名。
宗教音楽セミナー 4. 14/12名、4. 28/12名、5. 19/8名、
6. 2/9名、6. 16/12名。
宗教詩を読む 4. 14/7名、5. 19/7名、6. 2/6名、6. 16/8名。
バッハの森ハンドベルクワイア 4. 1/10名、4. 8/7名、
4. 15/7名、4. 22/8名、5. 13/8名、5 .20/8名、5. 27 /7名、
6. 3/8名、6. 10/7名、6. 24/8名。
バッハの森クワイア(混声合唱) 4. 1/16名、4. 8/15名、
4. 15/19名、4. 22/19名、5. 13/12名、5 .20/15名、
5. 27 /11名、6. 3/14名、6. 10/16名、6. 17/14名、
6. 24 /17名。
声楽アンサンブル 4. 1/10名、4. 8/11名、4. 15/15名、
4. 22/13名、5. 13/10名、5 .20/10名、5. 27 /9名、
6. 3/12名、6. 10/10名、6. 17/11名。
パイプオルガン教室 4. 6/3名、4. 7/5名、4. 12/2名、
4. 15/5名、4. 20/4名、4. 21/6名、4. 25/3名、5. 10/2名、
5. 11/7名、5. 17/6名、5. 18/3名、5. 25/6名、5. 31/6名、
6. 1/6名、6. 8/7名、6. 14/6名、6. 15/4名、6. 28/6名、
6. 29/11名。
声楽教室 4. 1/2名、4. 15/6名、4. 21/2名、
5. 13/5名、5. 19/2名、5. 20/5名、5. 26/2名、
5. 27/4名、6. 2/2名、6. 3/5名、6. 10/4名、
6. 16/2名、6. 24/4名
バッハの森の会計事務を総括していてくださる戸部慶子さんから、次のような報告をいただきました。
バッハの森は、2003年9月から、会員の皆様に、建物維持と地上権更新のための積立の特別会計に寄付をお願いしてまいりました。また2005年4月発行の『バッハの森通信』第87号では、「バッハの森を存続するための4つの提案」というアピールにより、この積立の目的と目標額が説明されました。
すなわち、20年の地上権が設定されている土地については、最初の20年目に244万円の契約更新料が必要であり、建物の外壁塗装と屋根の葺き替えについては、やはり最初の20年目に約1650万円かかることが明らかにされました。このような大金を全額、年間収支が約900万円しかないバッハの森の通常会計に入れる余地はありません。そこで建物維持と地上権更新積み立てのための寄付をお願いすることにしたわけです。
さて、寄付を呼びかけてから今年3月までの2年半の間に、地上権更新と建物の維持補修工事の一部を終えましたので、ここに特別会計の中間報告をいたします。先ず、この間に総額2,403,927円を、各学習コース参加者の皆さんからの22口と会員の方々からの約300口の寄付としていただきました。
他方、地上権更新のためには、04年4月から06年4月の2年間に、244万円全額を支払い、次の20年間の地上権を確保しました。
建物については、04年4月から05年8月の間に、奏楽堂、コミュニティセンター、ゲストハウス、3棟の外壁塗装と屋根葺き替え、その他の補修を終え、その費用10,087,000円を支払いました。
その際に、地上権更新のために、99年から5年間にわたって毎年42万円積み立てた210万円、及び03年から05年の3年間に積み立てた132万円、計342万円を一般会計から支出することができました。それでも不足した費用(7,179,000円)を石田家から借入して現在に至っています。
今年は、更に聖書の国資料館とセミナーホール、2棟の建物維持と補修工事のために約670万円の費用が必要ですが、現在、特別会計の繰り越し金は約50万円しかありませんので、620万円を石田家に立て替えてもらうことになっています。
従って、合計約1340万円の借入金が生じますが、これを、毎年270万円ずつ5年間で返済する計画です。そのうち150万円は一般会計から捻出する目処が立っていますので、残金の120万円を会員の寄付によって補填したいと考えています。
嬉しいことに、このことに関する会員の皆様の意識が高まり、この2年半、寄付総額は年々増加する傾向です。なお一層、このような地道な努力を積み重ねることにより、バッハの森をみんなで維持して行くことができるよう願っております。(戸部慶子)
5月8日・シュヴェリン
バッハの森の皆様!
もう一度、私たちは、つくばの皆様方のところで、音楽と会話と友情で一杯の、忘れることができない日々を過ごすことができました。このことについて、皆様方全員に深く感謝いたします。私たちはバッハの森の静謐な濃縮された雰囲気を絶えず楽しみました。バッハの森は、本当に特別な所です。
フェスティヴァル・コンサートとバロック教会音楽ワークショップにも大変満足しました。合唱は今や本当に安定した水準に達しており、よく歌い込まれていました。特にミサ曲の出来ばえが気に入りました。バッハのカンタータを、少なくとも部分的に演奏するために、いろいろな楽器の奏者たちが、クワイアのメンバーの中にいることは、新しい宝物ですね。
モテット:“Jesu, meine Freude”(イェスよ、わが喜びよ)の練習では、短時間に大変進歩したことに驚きました。最後の受講生コンサートでは、多くの合唱団が達成できないような、感動的な瞬間が多々ありました。
バッハの森のオルガニストたちが上達したことに大変喜びを覚えました。皆さんはあの鋭敏なアーレント・オルガンとよく付き合う術を知っています。音楽の性格を表現するための、皆さんがつけた曲のフレージングと勇敢な演奏法は、大変説得的でした。今や皆さんはピアノ奏者から本当のオルガン奏者になりましたね。
バッハの森の活動に、今年中これからも、喜びと活力があることを祈念いたします。残念ながら、今年は日本に短時間しか滞在できませんでしたが、それでも皆様の友情を再び体験するためには十分でした。この友情に私たちは特に感謝します。異なる出身にもかかわらず、私たちがこんなにもよく理解し合えるのは、何と素晴らしいことではありませんか!バッハの音楽に感謝です!
皆様に心からのご挨拶を送ると共に、もう一度、(日本語で)ありがとうございます。
旧くからの友情をもって、
ヤン・エルンスト
マインデルト・ツヴァルト
3名の方から計110,000円のご寄付をいただきました。
50名の方々から計282,000円のご寄をいただきました。