参加者の日記帳 - ハンドベル・クワイア

2004.2.25
“Christus, der uns selig macht”:単旋律では“verhont, verspeit und verlacht”(辱められ、嘲るられ、唾きされ)の部分をどのように振るかが問題。重声では、各行の初めの音をいかに合わせるかが問題。
私は出だしの5音を担当しているので、これをどのように振るかが、特に大問題です。このコラールの第1節は受難物語を圧縮した内容になっています。しかも、キリストの受難は、聖書に書かれていた(=神により定められていた)という、逃れることができない状況を語りながら進行する、ある種の残酷さと厳しさを持つコラールです。このような内容を最初の5音で表現したいのですが。
“Wie schoen leuchtet der Morgenstern”:上記のコラールとは対照的に、イェス・キリストを明けの明星にたとえ、その美しさ、素晴らしさ、高貴さ、気高さに心が奪われたという、甘美で憧れに満ちたコラールです。ヘ長調の協和音を沢山用いた一子先生の編曲は、一つ一つの和音を鳴らすだけで、このコラールの雰囲気が出せる構成になっています。後はいかに縦(和音)を揃え、横(旋律)を流すかということが課題です。そして身体に馴染むほど振り慣れることでしょう。(K.I.)

2004.2.4
“Wer nur den lieben Gott last walten”:いよいよ今週末に本番。聴いていた横田さんから、旋律はきれいに流れているけれど、フレーズの頭が合わないと目立つというご指摘。他の2曲を練習してから、最後にもう一度振ってみたら、何だかバラバラでアレレという感じ。もっと集中しなければ、と反省した。
バッハの森のハンドベル・クワイアに参加してもうすぐ2年半になります。年月が経過した割に進歩がないのが歯がゆいところですが、ベテランの方々の中に混じってベルを振るのは本当に楽しくて、毎週水曜日がとても楽しみです。今週末の本番で、単旋律の出だしを次の音につながるように美しく振れるかしら、と考えただけで今から緊張します。(S.K.)

2004.1.28
“Wer nur den lieben Gott last walten”:2月7日のJSBで演奏するために仕上げる。Abgesang(後節)の初め2小節の響きを充実させるために、低音と中音の構成をいろいろと変えて試みた。恵さんから意見を聞くことができた。聴く場所で各パートのバランスが違う。机を奏楽堂正面に置いたらいいのではないか、ということだった。
単旋律を振るのは特に難しい。自分の全てをさらけ出すようで。はまって流れができたときは何とも満ち足りた気分になれるけれど。(Z.I.)

2004.1.21
“Wer nur den lieben Gott last walten”:縦の音は揃うようになったけで、揃えることに気をとられると、内声や低音部の流れを忘れそうになる。もう一度、コラールを皆で歌ってみて、お互いによく聴き合いながら振ってみた。
“Herr Christ, der einig Gottes Sohn”:一子先生が2曲、準備しておいてくださった。各自の持ちベルを確認し合い、「配線図」を検討。まだ全体を聴く余裕がなかったが、Walther による編曲の方が皆さんのお気に入りかな?
私は先週から仲間入りしました。以前にベルを振っていたことが大昔のような、それでいて、ずっとここに居たようなとても不思議な気持ちです。懐かしい好きなコラールで、アッと言う間の2時間でした。気付かなかった音が、突然、聴けるようになると、フッと嬉しくなります。(H.Y.)

2004.1.15
“Wer nur den lieben Gott last walten”:定旋律を高いベル(E6)で鳴らすため、いかにキンキンさせないでたっぷりした音を出すかが問題。回し振りだ。
“Christus, der uns selig macht”:編曲の要求に応えて、いかに縦にそろえるかがポイント。
今日、初めての楽譜だった“Wer nur den lieben Gott las”を振ったが、2時間で、5人のリンガースの心が一つになり、ここまで仕上げることができたことに感激。われわれも腕前をあげたなあ、と手前誉めした。(KI.)