遅読のケースでは、文章の適切な読み方に慣れていないことが考えられます。
まずは小学校レベルの問題で短文を読むことに慣れてもらうと同時に、簡単な設問に的確に答えていくことからスタートします。例えば小3のレベルが終われば、小4、小5と難易度を高めていきます。
一学年終わるごとに成功体験を積んでいき、達成感を味わってもらうことが重要です。
要約文を書くことが苦手な生徒には、まず生徒に口頭で文章の内容を説明してもらい、流れを再確認してもらいます。
その後どうしたら人に説明しやすい構成になるかを考えてもらいます。時にはお手本を書いて書き方を覚えてもらうこともあります。
質問する際は、YES/NOで答えられる聞き方は避け、生徒自身の考えを引き出す質問を心掛けます。
小説などの感想文に苦手意識のある生徒には、会話から「どんなことを書こうと考えているか」「印象に残っているのはどの部分か」を探り、そこから自身の意見へつながる道筋を一緒に考えます。また、感想の理由や、人に伝えるための順序立てが不十分な場合であっても、より伝わりやすくする組み立てになるまで会話を繰り返していきます。
テストではある程度の点数は取れるのに、いまいちそこから伸びないという生徒は各単元の基礎に穴があることがあります。
このまま進学すると高校で数学が苦手になる可能性が高いため、また問題に対する視野を広げる目的も兼ねて、あえて小学校の問題からやり直し、基礎固めを行うことがあります。
その結果、中学でも高校でも通じる数学的な考え方を組み立てる力を養います。
「数学が苦手」と本人が思っていても、講師側から見ると数学のセンスも基礎力もある場合があります。
このような場合、何が本人に苦手意識を持たせているのかを分析します。例えば、解いている問題数が極端に少ないことが原因であれば、本人と相談の上、数冊の問題集で多くの良問を解いてもらうことで、苦手意識を克服してもらいます。
日頃から「数学ができない」というレッテルを貼られたり、「数学は大の苦手」と自分でも思っていたりする生徒の場合には、本人が理解できる学年まで戻ることから始めます。
例えそれが小学校低学年であってもよいのです。
「できた」「解けた」ことを講師がほめながら学習を支えることで少しずつ自信を持たせ、長時間かけて目標達成を目指します。
県立宇都宮東高付属中の入試には、作文や面接のほかに適性検査があります。
適性検査では「自分で考え、行動する力」が求められるため、知識をただ教えるのではなく、生徒との対話から、一つの事柄に対して「どう思うか」という自分なりの意見を持ってもらうように指導します。
また、必要なテーマについてインターネットや図書館などで調べさせる宿題を課すとともに、他県の適性検査の問題演習を集中して行い、さまざまな考え方・物の見方を身に付けてもらいます。
県立宇都宮東高付属中の入試などで出題される作文(意見文)は、600字と字数が多く設定されています。そのため、「どのような構成で文章を書けばよいか」という視点で、まずはテーマに沿って短い文章を書くことから始め、少しずつ長い文章を書くことに慣れてもらいます。
その後、起承転結の構成を備えた作文になるよう練習します。授業では、宿題の作文を毎回添削しながら進めます。
苦手意識の強い生徒には、講師が苦手となっている要因と分析し、必要があれば中1の内容まで戻って、必要な箇所を復習します。
解説を進める際にも、「なんとなく理解した」という状態にせず、本人が真に納得できるよう、繰り返し説明しながら授業を進めていきます。
長文や英作文が苦手な生徒に多いのが、文法や単語などの知識は持っているけれども、それが上手く使えていないというケースです。
授業の初めに毎回、県立高校入試と同じ形式の小テストを実施し、知識の補充をすると共に、問題を解くために必要な考え方を身につけてもらうことで、苦手意識のある問題形式の克服を目指していきます。
リスニングが苦手な生徒に多いのが、リスニングの対策はしたいけれど、どうすれば良いのかがわからないというケースです。
受験舎ではリスニング用の演習問題を自習時間にイヤホンを着用の上、解いてもらうことで“聴く”ことに慣れてもらいます。
また、演習を通じてリスニングを得意にするための勉強方法を指導します。
英語の得意・不得意に関わらず、どんな生徒にも必要なのが、単語力や語彙力です。
そのため、受験舎では毎時間単語テストを実施し、語彙力向上を図っています。
また、特に英語が苦手な生徒には基本構文の音読テストを毎時間行うことで、様々な構文を覚えてもらうと共に、英語に対する苦手意識を取り払ってもらいます。
基本の語句を身に付けるために、一問一答形式のプリントを使って毎回テストを行い、覚えるまで繰り返します。
また、基礎問題集を何度も繰り返し解くことで、基礎知識の定着を図ります。
問題文をどのように読み取り、どのような考えから答えを導き出したのかを丁寧に聞くことから始めます。
間違いや読み取り違いの箇所についてはじっくり話し合い、理解に導いていきます。
自習時間を利用して、小テストを行います。定期テスト前などは、テスト対策のプリントや復習プリントなどを個別に用意し、テスト勉強をフォローします。
徹底した反復演習で必要事項を覚えてもらい、苦手意識を取り払うことから始めます。
また、得意・不得意に関わらず、年間を通じて毎回一問一答テストを実施することで、知識の定着を図ります。
ただ問題を解くのではなく、解いた後にどのように覚えているかに注目します。
まとめノートの作成のしかたを指導し、定期的に提出してもらうことで、進学後にも通じる学習姿勢を育成します。
自習用のプリントを配布し、定期的に講師に提出してもらうことで、後回しになりがちな社会の勉強のペースをつくってもらいます。また、一問一答テストも自習時間を利用して実施します。