親の心得
ひとりひとりの生徒と向き合う個別指導の実績がある受験舎の先生たちが、子供たちのモチベーションをアップ
させるノウハウや、やる気にさせる言葉を親御さんたちへレクチャーします。
其の5 秋の夜長に・・・
いよいよ猛暑の夏も終わり「天高く馬肥ゆる秋」がやってきました。
秋には、
<食欲の秋>
<運動の秋>
<芸術の秋>
<読書の秋>など
いろいろな名前があります。いずれにせよ、涼しい季節になって感受性や繊細さが高まり、物事に熱中するのに適した季節になったということでしょう。
そこで、今回は私から提案です。
みなさんにとっての<○○の秋>を見つけてみませんか?
普段から"家事"や"子育て"など本当に忙しい毎日を送っておられる皆さんには「そんな余裕はない!!!」などと怒られてしまうかもしれませんが、そこはそれ、思い切って忙しい手を休めて一度立ち止まってみるのもいいものですよ。
日ごろ私のところに相談にこられる方の約半数は(親子関係)についてです。そして私はそのほぼ全員の方にお話しすることがあります。
それは「もっと肩の力を抜いてください。」ということです。その理由は、そうしないと四六時中子供のことばかり考えるようになってしまい、自分の身が持たなくなってしまうからです。
また、そこまで夢中になってしまうと逆に子供からは(ありがたい)と思われるよりも(うざい)と思われてしまうことのほうが多いからです。
むしろ子供たちは、もちろん無関心では困りますが
①常にそこそこの関心を持って、②両親の仲がよく、③明るい家庭で、④何よりも家族がみんな幸せそうな暖かいオーラを出している
と、いうようなものを望んでいるようです。そして、そういう家庭に少しでも近づくように親が努力することが、親にとっての一番の願いでもある<健やかな子に育つ>の実現にもつながるのではないでしょうか。
つまり、親は親として「子供に自分のすべてを捧げる」的な生き方ではなく、一人一人が自分の人生を謳歌しながらも、夫婦や家族が強い絆で結ばれているというのが理想的なのではないかと思うのです。
夏の疲れもひと段落した今こそ、自分だけの<○○の秋>を見つけに行こうではありませんか。
そして、少し余裕が出てきたら今度は、家族の<○○の秋>を見つけに出かけてみませんか。