ひとりひとりの生徒と向き合う個別指導の実績がある受験舎の先生たちが、子供たちのモチベーションをアップさせるノウハウや、やる気にさせる言葉を親御さんたちへレクチャーします。
わたしはよく生徒に「人生は回転すしだよ」と話します。
お客さんが自分自身、そして、レーンの上を回って来るお皿(その上の載っている事柄)が、その一人一人が生きていく上での出会いであったり、経験であったり、言い換えれば人生ゲームのひとつひとつのマスのようなものです。
つまり、人生は次から次へといろいろなこと(良いこともあれば、悪いこともある)が起こるということで、人生をより良いものにするためにはどのお皿を取り、どのお皿を取らないかという判断が大切になってくるのです。さらに、もっと重要なことがその取ったお皿・取らなかったお皿ひとつひとつを、その後の人生にどう活かすかなのです。そして、その中でも最も重要なお皿があります。それは、一生のうちほんの数回しか回ってこないお皿で“チャンス”と書かれているものです。これはまさに人生においての転機、それもとてつもなく良い転機を自分のものにできるかどうかという、いわば人生最大の“チャンス”なのです。ただ残念なことにこのお皿を手に取ることのできる人はほんの一握りだとも言われていますが・・・
ではいったいどんな人がこの“チャンス”を手に入れることができたのか。わたしの知り合いで、いわゆる誰もがうらやむような人生の大成功者と呼ばれる人たちに共通していることはみんな“超”がつくほどの“ポジティブシンキング”の持ち主だということです。この人たちは、ともすると私たちだったら「なんでもない」とか「いやだなあ」と思うことでさえも、すべて“良いこと”ととらえてしまうそうです。例えば、どこかに向かう途中道路で少々つまずいたとしましょう。私だったら「幸先が悪いなあ」などと思ってしまうのを「少し慌てていたから、神様が落ち着けって言ってくれているのだなあ」と自分に言い聞かせるのだそうです。こんな具合に身の回りに起こることほぼすべてをポジティブに考えているようなのです。
では、どうしたら私たちもこの“チャンス”(そんなに大きなものでなくとも、せめて小チャンスくらいでも)を手に入れられるのか?生徒には、ひとつは先月このコーナーでお話した“学校の授業をできなくともいいので、まじめに一生懸命がんばること”そしてもうひとつは“テストの成績など小さなことにこだわらないこと”さらに三つ目として“いろいろな出会いを大切にすること”などと話しています。いずれにせよ、私も含めて“超ポジティブシンキング”ができる人になりたいですね。