親の心得
ひとりひとりの生徒と向き合う個別指導の実績がある受験舎の先生たちが、子供たちのモチベーションをアップ
させるノウハウや、やる気にさせる言葉を親御さんたちへレクチャーします。
其の9 県立高校入試までに注意しておきたい3つのポイント
前回、入試までの勉強法についてお話しましたので、今回は入試当日までに気をつけておいたほうがよいポイントを生徒・保護者の両面から書いてみたいと思います。
(1) 健康管理
これは前回も書きましたが、風邪やインフルエンザなどが流行る季節ですので念には念を入れてその予防に努めてください。
実際に、私の教え子で試験前日に39度の熱を出し、当日は最初から保健室受験という例もありますので、受験生の皆さんはマスクや手洗いうがいなどの徹底を、保護者の方は食事などを通してお子さんの健康管理をされるとよいでしょう。
(2) 心の管理
試験の日が近づくにつれ、親子ともにだんだんと精神的なプレッシャーが出てきがちです。
特に、お子さんの入試を初めて経験する親御さんにとっては、お子さん以上にピリピリ状態だと思われます。
しかし、これが実は問題で、それまで特にプレッシャーなど感じていなかった子供が、親の空気を無意識に感じ取って、かえって変に緊張してしまうということも少なくありません。
そこで親御さんにアドバイス。
緊張していることを子供に悟られないようにしようと思うからよけいに緊張するので、変に気を使わず自然体でいると、子供もかえってリラックスでき、変な緊張感ではなく、ごくあたりまえの緊張で試験を迎えることができるのではないでしょうか。
(3) 開き直りが成功のカギ
(2) で書きましたように、入試は誰でも緊張するものです。
ただ、その中でもうまくいく人もいれば、残念なことに失敗に終わってしまう人もいます。
では、その違いは何なのか?
わたしは、それは「開き直れるかどうか」だと思っています。
例えば、入試までにもいくつかのテストがあります。学校であったり、塾であったり、そんな中でテストのたびごとに点数を気にしていると、入試に向かっての集中力が維持できないでしょう。そればかりか、かえってモチベーションを下げる結果となってしまうでしょう。
それより、たとえ点数が思うようにいかなくても「これが本番じゃなくてよかった」 「本番に向けてもう一度ここを見直そう」などとポジティブに考えることが大切です。
これは、生徒はもちろんですが、親御さんも同様に何事もポジティブに考えるようにしてあげてください。試験に絶対はありません。誰にでもミスはあります。
ただ、重要なのはそのミスを引きずらないこと、終わったことをいちいち悔やまないことです。受験生の皆さん"開き直り"の精神で試験がんばってください。
御健闘をお祈りしています。