ひとりひとりの生徒と向き合う個別指導の実績がある受験舎の先生たちが、子供たちのモチベーションをアップさせるノウハウや、やる気にさせる言葉を親御さんたちへレクチャーします。
いよいよ本格的に高校入試が始まりました。受験生にとっては、これからが正念場。体調に気をつけてがんばってほしいと思います。
そこで今回は、現在中学2年生のみなさんに、一年後の入試に備えてこれからどのように勉強を進めていったら来年の受験がうまくいくかアドバイスを贈りたいと思います。
1)受験は今から始まっている
受験生の多くが、本格的な受験勉強は7月の部活動引退時から始めるようです。しかし、私の経験だと本格的に(単に学校の補習などではない)受験に向けての準備を始めてその効果が表れるのに、早い生徒で3ヶ月、遅い生徒では1年くらいかかてしまいます。ということは、確実にその成果を出し切るためには今(この1月)から何らかの準備を始めたほうが良いということになります。
2)いつどんな内容をすれば良いか?
1年間をいくつかの期間に区切って計画を立てると良いでしょう。
この期間は特に1・2年のまとめをやる期間だと思ってください。実は、このまとめをこの時期にやるとやらないとでは、その後の受験勉強に大きく影響をおよぼします。内容としては、1・2年の基礎の見直し、そして、余裕があったら入試に出るような問題の演習を行うと良いでしょう。
この期間はひたすら3年生の勉強に励むと良いでしょう。ただし、学校のスピードよりもかなり速いペースで教科書の勉強を終わらせてください。例えば、宇高や宇女高などの上位高を志望する生徒には7月までに3年生の教科書をすべて予習するようわたしは言っています。
この約40日間がその後のすべてを左右するといっても過言ではないでしょう。どこか塾に行くにせよ、自分でがんばるにせよ、やり方や内容をしっかり考えて取り組まないと、最悪取り返しのつかないことにもなりかねませんので注意してください。特に内容については、それまでに自分がやってきた勉強をしっかり振りかえって吟味しないと、がんばっているのにかえって遠回りだったなどということにもなりかねませんので気をつけてください。夏期講習などを受ける場合も同様で、友達が行くからとか、何もしないよりはましだからなどの理由で決めるのではなく、この40日間で自分はどうしたいのかをしっかり考え、塾の内容などをきちんと聞き、理解したうえで決めると良いでしょう。
この期間の実力テストや模擬試験の結果が受験校決定の重要な鍵を握っています。そのため、この期間は学校の勉強と平行して実践問題演習を行うと良いでしょう。そして、この時期の演習でもっとも大切なのは、ひとつひとつの問題を丁寧に解くことです。時間を気にするあまり速く解こうとか、答えさえあっていれば良いとかという勉強法はその後の伸びを妨げることになりかねませんから気をつけたほうが良いでしょう。
ここまで来たら後は演習あるのみです。過去問などを通して、ひたすら問題演習を行ってください。さらに、今期は冬休み前とは違い、時間も気にするようにするとよいでしょう。まちがっても、教科書や分厚い参考書などを使って3年間のまとめなどはやらないで下さい。それよりも、薄くてよいので入試用の問題集を何回も、あるいは何冊も行うことです。
いずれにせよ、すでに来年の受験は始まっています。今からきちんと計画を立て受験勉強を始めましょう。